あとがき

【オルガ完結章】遠まわりな愛のこと。

 ←【end credits !!】フォスター家 →盟友【オルガ番外編】のこと。

 まずは皆様、このような拙い小説もどきを読んでくださって、本当にありがとうございました。
 どうにかこうにか、オルガシリーズ完結でございます。

 まあ、お分かりでしょうが、タイトルがオルガのくせに、主人公はフォスター。
 フォスターと彼を取り巻く人々、というお話で書き始めたものでございます。
 なので、最初にタイトルで迷ったのですけどね(^_^;)
『オルガ』にするか、『フォスター家』にするか。
 着地点に書きたいのはオルガとヴォルフの結婚だったので、『オルガ』の方を選択したのですが。。。
 書いている途中で幾度も思いました。
 『フォスター家』にしときゃ良かった。。。と。
 何せ冒頭とこの着地点と大まかな筋だけ決めて書き始めたもので。
 どこまでも見切り発車な作者にございます( ̄▽ ̄;)
 最初に頭にあったのは、「フォスターとオルガが出会う」「それを介して、学生時代に因縁のあったヴォルフとの交流再開」「幼い暴君の躾け直し」「オルガとヴォルフが結ばれる」
 以上四点を軸に話を形成!
 書き始めた時は、そんな感じでした。
 なので、このオルガシリーズは、執事たちが随分と引っ張ってくれた気がします。
 モートンなどは本当に、主人公フォスターが独白の一本調子にならないように話し相手として据えただけのキャラだったのですが、書き進める内に、勝手に彼の人柄が肉付けされていったと言うか、一人歩きを始めたと言うか。
 モートンには大層救われました。
 モートンがヴォルフの最初の執事と言い出した時は、作者自身が「え、そうだったの?」という気分(笑)


 主人公のフォスターを、聖人君子にはしたくないという思いは常にありました。
 彼の軸は、とにかく等身大。
 ごくごく普通の青年。
 お仕置きをする側だけれど、自分自身も達観など遠く及ばない、迷ったり悩んだりしくじったり蹴躓いたり、育てる側と一緒に育っていくような。
 真面目なんだけれど気を抜く時もあったり、根っこは優しいのだけれどカッとなることもあったり。
 完璧人間にだけはしたくない主人公でした。
 そんな彼を支える立ち位置にスっと立ってくれたモートン。
 と言うか、そのモートンもやはり完璧人間にはしたくない。
 作者はどうも、叱る側だってありきたりな人間なんだーって思いが強いようで、どうしても叱る側に頭の上がらない人間を添わせてしまうのです。。。
 

 それで生まれたキャラが、スフォールド(対モートンの師匠)。
 モートンがいたから、彼が誕生したようなものです。
 モートンの師匠なら、フォスターの父親の執事(前フォスター家の家令)よね。
 みたいな、わりかし安直な発想で出来上がったキャラです。
 私はキャラ名を外国人名鑑をパラパラ~っとめくって決めるのですが、スフォールドだけは意味から入りました。
 結構な人格者になってきていたモートンも頭の上がらない先代の執事。。。
「うん、小言やにしよう。じゃあ、Scoldingだな」と思ったのですが、長い名前は好きではないので(単純に名前の長さで文字数を取られるのが嫌なだけですが)
「ならScoldで行こう」と決めて。
 しかし、いくらなんでもストレート過ぎかな?と思って
「ゴロが似た名前をイジられる」設定で、「スフォールド」となりました。
 スフォールドは当初、本当に小言ばかりのガミガミ屋で、年齢ももっと上の設定だったのです。
 でも、登場させる前に、モートンが『うわ、スコールドのお小言に捕まった・・・』などと首をすくめるような性格ではない気がして。
 なんか違うな。。。と思い始め。
 本編(『オルガ』の方)の登場の際、急遽、『大人たちの画策』の協力者の一人になりました。
 最初はフォスター懲らしめ作戦をクラウンが一人で練ってモートンと協力して、スフォールドは「高位者に対する態度をちゃんと改めさせるべき!」とクラウンやモートンに口うるさく言う、非協力の立ち位置で登場予定だったのです。
 しかし、そういうタイプがモートンの師匠???
 なんだか違和感。
 そう考えて、全てわかった上での協力者に立場を変えて書き始めたのです。
 やはり、モートンが設定と展開を変えてしまいました。
 書き始める前に設定を変えさせる、モートンは本当に一人歩きキャラでした(笑)
 こうなってくると、こちらも呼応するようにキャラ一人歩きを始めたスフォールド。
 それで書いた番外編が、『モートンとご令嬢』。
 モートンとスフォールドの出逢いを無性に書きたくなったのです。


 スフォールドがモートンを拾う。
 まずこの設定が出来上がりました。
 では、どこで、どういう風に?
 屋敷を抜け出したちびフォスターをモートンが保護。うん、弱い。
 いくらモートンとは言え、まだまだ二十代半ばの若者。
 何かエッセンスがないと、スフォールドの目に止まらない。
 考えていた時、自然とモートンとヴォルフ(セドリック坊ちゃま)の密会シーンが浮かびました。
「うん。モートンの人柄をスフォールドが見初めるなら、これかな?」
 それで、あのお話が完成しました。
 両親にとにかくひたすらたくさんの愛情をもらって育つフォスターと、両親に大事にはされているのだけれど、その愛情に小さな頃から疑問を感じて寂しさを拭えないヴォルフの対称的な部分も書きたかったので、ここにまとまったカンジ。(文才が追いつかないので、伝わらないとは思ったのですが(^_^;))
 


 そうそう。
 クラウンの性格も、この番外編で私の中でハッキリしてきました。
 とにかくふざけさせて、真っ当な返しをロクにしない男。
 生真面目フォスターとは真逆キャラ。
 真逆ということは、フォスターは自分を曝け出すことを厭わない性格なのだから、父親はとことん自分を隠し遂せる人柄。

 ピエロ。
 うん、道化師。
 じゃあ、名前(と言うか、愛称)はClownで。

 こんな感じでクラウン&スフォールドが生まれました。
 で、派生した番外編が『道化師とお小言』。
 クラウンは『道化師とお小言』を書き始めた時点で、早世する設定が出来上がっていました。
 勢い良く燃える炎は燃え尽きるのも早い。
 クラウンの性格が肉付けされた時、そんなイメージだったのです。
 なので、『道化師とお小言』はBad endでと考えていたのですが。
 これまた、本当にありがたいことに、クラウンの死を悲しんで下さる方々がいらして。
 コメントを頂いた時は、正直、驚きました。
 そして、嬉しかったです。
 ああ、私の子が愛してもらえていると思いました。
 改めてお礼を言わせてください。
 本当に、ありがとうございます。


 さあ、どうしようと思った矢先でございました。
 作者が健康診断で狭心症の疑い有りと再検査通達を受けたのです。
 あ、結果的には問題なしだったのですよ。
 しかし、精密検査の結果が出るまで、やっぱり色々調べちゃうじゃないですか。
 それで、ニトログリセリンの発見記述に行き着きました。
 ニトロが狭心症の薬というのは有名なので知ってはいましたが、その発見記述を読んでいて、ふと思ったのです。
 ダイナマイト? 採掘。。。 炭鉱。。。
 「あ」
 そうだ。
 クラウンの病の名称は言及していない。
 時代的にもハマる。
 これでどうにかクラウン復活まで持っていけないだろうか???
 そして、何やらスフォールドの執念のようなものを感じたり(笑)
 そうか、そうかって。
 お前も、主を救いたいのかい?って。
 馬鹿げているでしょうけれど、本当にそう思いました。

 
 そこから、完結章の筋をこねくり回す日々。
 何しろ文才が皆無なもので(-_-;)
 着地点まで大まかに決めてあった話を一度ぶっ壊し、クラウンの病を狭心症として、ストーリーの練り直し。
 結局、作者もクラウンを死なせたくなかったのですね。
 お陰様で、クラウンは復活と相成りました。


 ただ、どうしようかと迷ったのがスフォールドの立ち位置。
 クラウンの遺言で、ヴォルフ家の家令となり、彼の執事となることに決めていたのです。
 ファビオはアーサー・ジュニアの執事にさせたいし。
 ヴォルフはどこまでも典型的貴族だった為人をフォスター家で過ごすことに寄って改め、独り立ち宣言することは決めていたけれど、国民の生活をどうにかしたいと奮闘する彼に、秘書や相談役は絶対必要。
 モートンがフォスターとヴォルフの二人の秘書?
 いやいや、それではどう考えても過重労働。
 モートンはスーパーマンではない。
 やはり、当初設定のままヴォルフの執事はスフォールドで行こう。
 そう決めました。

 クラウン復活後の友人、そして兄と弟のような関係性の口調は、まだクラウンが他界する設定だった折り、床に臥す彼とスフォールドの口調を反映させたもの。
 主と執事ではあるけれど、心を通わせた兄弟・そして友人として看病し、クラウンの最後を看取るまでの砕けた会話を、助かったクラウンとの関係性へと転用したものです。
 そんな彼らなら、スフォールドがヴォルフの執事になろうがヴォルフ家の家令になろうが、関係ない関係なのだろうなと(笑)


 意外と大活躍(?)だったのはファビオ。
 もちろん、最初から「この子はスフォールドの孫」という設定ではありませんでした。
 ただ、ヴォルフの傍につけて以来、スフォールドが苦笑するような言動を『オルガ』の方で話し始め、「母親が口うるさい人でしたから」と言うセリフを言わせたら、と言うか、作者からすると勝手に彼が言った感じなのですが、妙にスフォールドと近しい部分を感じ始めて。
 この子がスフォールドの孫だったら面白いな。。。と思ったのです。
 モートンの弟子がモートンの師匠の孫。
 だからといって、別にモートンという男は態度を変えないだろうし。
 でも、それをネタにちょこっとスフォールドをイジるモートンとか。

 うん。やっぱり、この物語はモートンが引っ張ってくれていた気がします。



 後書きまで、ダラダラと長くてすいません(;^_^A

「end credits」は登場人物の名前を並べていくものですが、ここでは過去のお話のポイントを並べてみました。


こんな気ままでやりたい放題の物語を、最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

 ちょっと私事ではございますが、(リアルな方で)引越し作業中でして。
 ネット回線も数日後に、切断されます。
 仕事も只今、年間トップクラスの繁忙期に突入し、公私共にバタバタしている次第。
 完結がネット切断前に間に合って、ホッとしています。。。(´Д`;)
 

 あ、後。。。
 スパ小説と銘打っておきながら、この完結章にほとんどスパシーンがない。。。
 何てことでしょう。。。


 ともあれ。
 長のお付き合いくださった方々。
 本当にありがとうございました。
 筆舌尽くしがたい感謝というのは、こういうことを言うのだなと、染み染み思います。

 読んでくださった皆様へ。
 ありがとうございました!!





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