短編集

王女様

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 とある小さな国の、とある国の王女様。

 思うままに振舞いました。

 わがまま放題。 

 贅沢放題。

 

 王女様のお父様。

 国王様はお悩みでした。

 世継ぎがこれで良いものか。



 ある日、国中に御触れが出されました。

――――王女を時期女王と認める者は、藁一本を持って城へ。認められぬ者は、木の枝一本を持って城へ。



 お城の中庭。

 藁は一向に集まりません。

 集まるのは、木の枝ばかり。

 堆く積まれた木の枝を前に、国王様はお悩みでした。

 堆く積まれた木の枝を前に、王女様は仰いました。

「これを持って来た者みんな、罰を与えればいわ」

 なるほど、と、国王様は頷かれました。

 

 刑はすぐに執行されました。

 刑場に週に一度、木の枝を持って来た人々5人ずつが集められます。

 刑は何カ月も続きました。

 なにしろ、わずか数百の国民とはいえ、その大半が木の枝を持ってきたのですから。

 週に一度の刑の日の度、刑場に泣き声が響き渡ります。

「痛いよーーー! 痛いよーーー! もう許してぇーーー! ごめんなさい~~~!!」

 処罰は集められた人々、百叩きずつ。

 御触れで持って来た木の枝が、刑具に使われました。

 丸出しにされたお尻を、それで叩かれるのです。

 一人が済めば、一時間後、また刑が執行されました。

「こんなの酷い! あんまりよーーー!」

 木の枝でぶたれたお尻は、真っ赤に腫れ上がります。

「うわーーーん! うわーーーん!!」

 週に一度のお尻百叩きの罰が5人。

 それは一体、何カ月続いたでしょう。

「痛いよおぉーーー! ごめんなさいーーー! いい子になります! わがまましません! だからもう許してーーー!!」



 とある小さな国の、とある女王様。

 かつて、「真っ赤なお尻の王女様」と呼ばれた女王様は、数百の国民が認める、豊かな国づくりをなさる、立派な統治者とおなりになりましたとさ。



                            おしまい






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