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【  2017年09月  】 

【end credits k】暴君

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.09.29 (Fri)

「ヴォルフは帰ってきたというのに、ど~して、お前の夜間外出は治まらないのかな?」「痛いー! 痛い痛い痛い!」 膝の上でジタバタともがいているオルガに吐息をこぼしたフォスターは、少々きつめの平手をピシャリと振り下ろした。「~~~!!」「じっとしていなさい」 クスンと鼻をすすり上げたオルガは、しかめ面のフォスターに顔をねじ向けた。「ホントにもうしない。目的達成したし」「・・・目的?」 オルガが指差して...

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【end credits n】執事

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.09.23 (Sat)

 行き交う自動車のタイヤが路面の小石を弾いていく音に紛れて、街路樹に雛鳥の声が聞こえた。 昨年の夏には、二度と訪れなくとも構わないとさえ思った春も、既に終わりを迎えようとしている。 こんな風に、穏やかな気持ちで過ごせたことに、感謝。 この頃はすっかり歩き慣れた道を進みながら抱えていた紙袋を抱き直すと、中身を覗いて確認し、忘れ物がないかを確認する。 出てくる前にちゃんと確認はしたのだが、これを渡す人...

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【end credits a】協定

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.09.22 (Fri)

 ノックと共にやってきたファビオを執務机前まで招き入れて、フォスターは彼が差し出したレポートを受け取ったが、その分厚さに目を見張る。「すごいな。お前の顔の広さには恐れ入るよ」「いえ、別に全員知り合いって訳では。実家の近所の友人や市場勤めの時の仲間に声を掛けて、そこからはネズミ算です」 フォスターがファビオに依頼したのは、現状の義務教育対象年齢の子供たちが従事している仕事の種類や内容と、その賃金や待...

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【end credits h】懐中時計

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.09.18 (Mon)

 フォスター伯爵とヴォルフ侯爵の両名が、ワイラー公爵邸へ謁見願いの使者を立てた。「・・・断られた」 使者の持ち帰った手紙を開いたフォスターはガリガリと頭を掻いて、それをヴォルフに手渡した。「弱ったな。あの草案を持ち込む前に、ワイラーをこちら側につけておきたいのに」「宮廷でできる話ではないしなぁ」 彼らの執事も顔を見合わせる。 秘書業務も兼ねる執事たちは、主人たちが貴族議会に提議しようとしている草案...

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【end credits T】印璽

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.09.14 (Thu)

 執務室で紹介状を流し読んだヴォルフが、ポイと床に投げ捨てた。「断る。あんな口うるさい執事などいらぬわ」 言うと思った・・・。 モートンが拾い上げた紹介状を、肩をすくめて受け取ったフォスターは自分の執務机を陣取っている侯爵様の前に、それを再び置いた。「フォスター伯爵家の印璽も押された、正式な紹介状だぞ。断るのならば高位とは言えども、同じく正式な断り状に印璽をついてフォスター家に届けるのが筋ではない...

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完結を目前に。

戯言雑記

2017.09.11 (Mon)

とりあえず、ごめんなさいです。『道化師の楽日』の際、クラウンの最期を決めていたのですが。まさか、あんなに悲しんでくださる方がいらっしゃるとは思いもよらず。。。迷った末に、クラウン復活と相成りました(^_^;)本当にすいません、なんか騙し討みたいになってしまって。。。...

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第四十話 お小言の甘い香り

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.09.11 (Mon)

「アーシャ、これ、スコールドの紹介状。当主のお前が印璽を押してヴォルフに渡しておくれ」 差し出された真っ白な封筒を受け取り、フォスターは執務机の前に立っているクラウンを見上げた。「・・・父上、本当によろしいのですか? 長年を共にしたスフォールドを、ヴォルフの執事になどと・・・」 ニコリと笑って頷いたクラウンが、トコトコと後退って執務机にいるフォスターを眺めた。「うん、すっかりそこが板に付いたね。も...

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第三十九話 執事の進退

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.09.09 (Sat)

 一頭立ての二輪馬車を操るのは、貴族の紳士の嗜みである。 これに貴婦人を乗せて湖畔の周囲を巡ったり領地を案内したりと、所謂デートの際の手段。 本当のデートではなくとも、貴婦人を楽しませるおもてなしの一貫として行うことも多いので、社交界デビュー前にはこの馬車の操作をマスターする。 当然、フォスターもお手の物である。 で、あるからして、やはり、ヴォルフも。 集まっていた平民たちに囲まれて笑う父を正門の...

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第三十八話 呼び水が呼んだもの

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.09.06 (Wed)

 ローランド領で試験運用した政策をいずれは国内全土に適用したかったと語る、前ローランド公爵。「父上! 父上!」「はぁい。何だい、アーシャ。お茶、一緒にどう?」 やはり、前ローランド公爵の意図は、現王政転覆と掌握にあったのであろうか?「何を呑気な・・・。何故、取材など承諾なさったのです!」「ああ、出たの、ガーデンタイムズ」 ローランド領は確かにこの数十年で急速な発展を遂げている。 前ローランド公爵の...

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第三十七章 決めた自分の道

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.09.02 (Sat)

 両手のトレイのお陰で、どうにかオルガを抱き寄せてしまいそうになるのを踏み止まったヴォルフは、早鐘のような鼓動を抑えるべく、細く長く息をついた。「ここ、・・・フォスターが?」「違うわよ、母様。ふぉすたはまだ帰って来ないもの」「・・・そう。ヴィクトリアは、元気? アーサー・ジュニアは、もう笑ったりするのかな? 彼はもう四ヶ月児にもなるものね。昔、学術書で読んだのだ。四ヶ月児にもなると、首がすっかりす...

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