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【  2017年08月  】 

第三十六話 終齢のイモムシ

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.08.27 (Sun)

 どれくらい車を走らせていただろうか。 すぐにでも泣き出したそうな主の気持ちを優先して、連絡も入れずに随分と長い時間屋敷を開けてしまったが、こういう時、スフォールドがいてくれるのは心強い。「私のことをどれくらい好いてくださっていますかってね。まさか、ヴィクトリアがそんなことを言い出すなど思いも寄らなかったから、驚いた」「おやおや・・・」 ひとしきり泣いて腫れぼったい目に笑みが戻ってきた主をルームミ...

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遠まわりの愛にサブタイトル。

戯言雑記

2017.08.25 (Fri)

何やら話数が増えて、自分でも何話かわからなくなってきたので(^^;)オルガ本編同様 「第○話 サブタイトル」と変えていきます。一度には無理なので、ぼつぼつモタモタと編集していきます。かなり時間が掛かると思いますが。。。今の不安。サブタイが思いつかない話があったらどうしよう。。。(-"-)要するにまた得意の見切り発車です( ̄▽ ̄)何か途中ですいません(;^ω^)...

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第三十五話 黒曜の少女の導き

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.08.24 (Thu)

 フォスター家の正門の通用門をくぐって出てきたディレクターズスーツ姿の男は周囲を見渡し、コリンズの姿を見つけてツカツカと歩み寄ってきた。 コリンズはニンマリと唇に笑みをなぞらえる。 あの姿といい、醸し出す雰囲気といい、この男は間違いなく執事だ。 揺さぶりに送りつけたあの記事のゲラ。 元ローランド公爵が直接取材に応じれば、あの記事は載せずにおくという手紙も添えた。 自分が書いたあの記事の通りにフォス...

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第三十四話 雅量のお仕置き

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.08.21 (Mon)

「骨折もないし、他の傷や痣は日にち薬でどうにかなりましたがね。暴行時の衝撃で心膜内に体液が貯留して、心臓がポンプ機能を果たせなくなった。わかりますかな? こう・・・」 老医師は握ったり緩めたりしていた片手の拳の上に、もう片方の手を被せて包んだ。「これが心膜として、拳が心臓。これと心臓の間にね、体液が溜まった圧力で心臓が上手く動かなくなった。だから心嚢穿刺で体液を抜き、心臓のポンプ機能を回復させた。...

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第三十三話 お馬の侯爵様

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.08.17 (Thu)

―――譲られなかった公爵位。 その真相は、ペリドット家の(前)ローランド公爵とフォスター伯爵親子の確執か? 複数爵位を持つ貴族は本来、その家の最高位を名乗って然るべきなのは平民にも周知であるが、(前)ローランド公爵は先の国王陛下崩御の代替わりの際、この最高位を子息には譲ることなく掌握し続け、子息はペリドット家二番目の爵位、伯爵号を名乗っていたのである。 フォスター伯爵の父である(前)ローランド公爵は...

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第三十二話 侯爵様の手紙

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.08.15 (Tue)

 地面に下ろされてヒリヒリするお尻にズボンを戻されたはいいが、屈んだファビオの手はオブシディアンのシャツの裾を離してくれない。「ほら、ごめんなさいは?」「~~~別に謝らなきゃならねーようなこと・・・ごめんなさい!」 ファビオが手の平に息を吹きかけたのを見て、思わず口をついた言葉に頬が赤らむ。 屈んだ膝に頬杖をついて、ファビオは吐息をついた。「ダメだなぁ、俺。悪かったよ。脅して言わせることじゃなかっ...

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第三十一話 お小言の弱音

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.08.07 (Mon)

 自室のベッドで睡魔に抱かれていたモートンは、ドアの前を通り過ぎていった気配に体を起こし、サイドテーブルの上のランタンに火を灯した。 隣の部屋で眠っているファビオを起こさぬようにそっとドアを開けると、主人たちの居住フロアへの通路に気配が手にしているであろうランタンの明かりが消えていく。 吐息をついたモートンは一旦部屋に戻って手帳を手に取り廊下に出ると、消えていったランタンの灯りとは反対方向の、休憩...

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第三十話 黒曜石の手の平

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.08.04 (Fri)

 自分を覗き込んでくるオルガに、ヴォルフは微笑みかけていた。「オルガ・・・」 フォスターへの招待状は、いつも欠席の返事しかこなかった。 宮廷で会って高位の立場を利用して話しかけてみても、彼は逆に下位の立場を利用するように上位者への儀礼的な言葉しか返してくれず、学生時代のような気安い会話はしてくれなかった。 それがどうして悲しいのかわからなくて、イライラして、屋敷で使用人に当たり散らしていると、オル...

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第二十九話 歪んだ鏡に映った自分

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.08.02 (Wed)

 オブシディアンを掴んだ男はボロでなく、なかなか仕立ての良いスーツを身につけていた。 彼が従えている数人の男たちも同じく。 ただ、装いの質では隠れない鼻につく何かが漂っている。 そう感じたヴォルフであったが、赤毛に懇々と「俺たちに関わる大人に余計な口出しするな。俺たちが困る」と言い含められているので、開きかけた口を閉ざした。 オブシディアンをぶら下げたまま自分たちを見渡す男に、冷や汗を垂らした赤毛...

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