更新履歴

さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方はこちらで未読・既読のご確認ができます

日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

2017 051234567891011121314151617181920212223242526272829302017 07

【  2017年06月  】 

道化師の楽日のこと。

あとがき

2017.06.28 (Wed)

 バッドエンドにて完結です。 元々、この終幕を念頭にクラウンを登場させたのですが、書かないままでいようかなぁと迷った末。 書く事にしました。   ...

PageTop▲

道化師の楽日【後編】

道化師とお小言【オルガ番外編】

2017.06.28 (Wed)

「クラウン、これも運んでおくれ。あ、こら、摘み食いするんじゃないの」 キッチンとダイニングを別に構えられるほど広くないスフォールドの生家である。 父や弟たちと生まれて初めての晩酌を交わしていたスフォールドは、自分の母にまとわりついて、手伝っているんだが邪魔しているんだかわからないクラウンを眺めて、そっと吐息を漏らした。 先程まで、どう懲らしめてやろうかと考えを巡らせていたのだが、ああ楽しそうな顔を...

PageTop▲

道化師の楽日【前編】

道化師とお小言【オルガ番外編】

2017.06.25 (Sun)

「行っておいでよ。どうせ新領主お披露目入城で、僕もローランド領入りしなきゃだし。先に行って、故郷に顔見せしてきたらいい」 そう言ってニッコリと微笑んだ主。「僕の身の回りの世話は、お前が教育した部下が過不足なくやってくれるしね」 故郷。 父と、母。そして、弟妹たち。 王都に出稼ぎに出て以来、もう十八年、手紙のやり取りだけで会っていない。「しかし、私は旦那様の新婚旅行中に、十分な休暇を頂きましたし・・...

PageTop▲

お仕置き部屋と最後の施錠

フォスター家【オルガ番外編】

2017.06.23 (Fri)

「うぅ~・・・」 せっせとお尻をさすっているフォスターを、屋根裏のお仕置き部屋のドアを開いて退出を待つモートンは、今にも吹き出しそうにうつむき加減で肩を震わせている。「・・・笑うな」「申し訳ございません。お小さい頃と変わらぬ仕草に、つい」「そうかね。なら、ようよう目に焼き付けておくがいいさ。もう二度と見られないからな」「そう願います」 幼い頃からの養育係の優雅な最敬礼に、フォスターは疑わしげな視線...

PageTop▲

第二十話 黒曜の瞳と黒曜の瞳

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.06.21 (Wed)

 深い眠りの水底から、浅瀬に打ち寄せられるかのように寝返りを打ったヴォルフは、ぼんやりと開いた目に映りこんできた天蓋のレリーフに、ホッと息をついた。 これを見る度に思うのだ。 自分は、本当にフォスター家にいるのだと。 夢ではないのだと。 寂しいとか、悲しいとか。 ここに暮らすようになって、初めて知った。 いや。 そういう感情が自分の中にもあるのだと知った。 王家を代々守ってきた由緒ある臣下の家柄に...

PageTop▲

紅葉神事

短編集

2017.06.16 (Fri)

 山が鮮やかな紅葉に彩られた年は、田畑に豊作が訪れる。 その逆は、不作。あるいは、凶作。「あーーー! ぃやーーー! ひっ、いっ、あーーー!」 山の紅葉が見られぬ年の理屈は、単なる寒暖差だ。「ひぃーーー! いやあぁあああ! いだいーーー! 痛、いだいよぉーーー!」 雨も少なかった。「ヒック、ひぃ、や、お願・・・やめ、嫌です、やめて、やめてぇ・・・」 うら若き乙女達が今更いくら泣きじゃくろうとも、雨の...

PageTop▲

第十九話 黒曜石と執事

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.06.10 (Sat)

「すっかり夜も空けてしまったな。今日はヴォルフを起こさないでおいておあげ」 ようやく自室のベッドに潜り込むことができたフォスターがあくび混じりに言った。「私もさすがに昼くらいまでは眠っていたいな」「まあ、今回は大目に見ましょう。お二人揃ってのことであれば、使用人のスケジュール調整も彼らの負担にはなりませぬし」 本当なら、せっかく準備したアーサー坊ちゃまの御包(おくるみ)を、アーサー・ジュニア坊ちゃ...

PageTop▲

第十八話 動き始めた沿革

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.06.07 (Wed)

 お尻が痛くて眠れないと愚図るヴォルフの頭を撫でて、ベッドの縁に腰掛けていたフォスターは、ようやく静かになった彼の顔を覗き込んで寝息をしばし確認した。「やれやれ、やっと寝たか。・・・なあ、モートン、どうしたものかねぇ?」 傍らに控えていたモートンを見上げると、彼も複雑な胸中を滲ませる苦笑を湛えていた。「人を人とも思わぬ暴君に人を思いやるお心が芽生え始めた今、真相をお知りになれば、ご自分をお責めにや...

PageTop▲

第十七話 黒曜の少年

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.06.03 (Sat)

 ベッドの上を何かがゴソゴソと這う気配に眠た目をこすったフォスターは、自分を覗き込んでいる黒曜石の瞳を認めた。「ふぉすた、ね、ふぉすたってば」「ああ・・・オルガか・・・」 ぼんやりと彼女を見ると、少々小ぶりだが形の良い胸が、はだけたガウンから顕になっている。 随分とまあ、懐かしい夢。 オルガを屋敷に引き取ったばかりの頃は、こうして毎晩のように裸でベッドに侵入してくることに、大層頭を痛めたものだ。 ...

PageTop▲

前月     2017年06月       翌月