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【  2017年03月  】 

第十四話 贋作の母子像

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.03.31 (Fri)

 母の背中を追って、ヴォルフが駆けていく。 一度も見たことがなかった『セドリック』を探して歩く母の背中。 母に追いつき、その背に手を伸ばし、が、躊躇い、何も掴まず引いた手をもう片方の手で抱き寄せ、立ち止まった。 その気配に振り返った母にビクンと身を竦めて、柱の陰に身を隠す。「・・・セドリック?」 恐る恐る柱の陰から覗いたヴォルフを見つけた母が歩み寄ると、今度はヴォルフが背を向けて駆け出した。「あ」...

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第十三話 こぼれた思い

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.03.28 (Tue)

 庭園の傍らに設けられたコートで息子たちがテニスに興じているのを、東屋から眺めていたクラウン夫妻とガーネット夫妻は、度々上がる笑い声や歓声に目を細めつつお茶を楽しんでいた。「・・・ねぇ、あなた。ルシアンは忙しいのかしら」 テニスコートを見つめてガーネット夫人が漏らした呟きに、夫のガーネットもクラウン夫妻も、お茶の給仕をしていたモートンも、目を瞬く。「それとも、ルシアンはああいう賑やかなところは嫌い...

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フォスター家の舞台裏7

フォスター家の舞台裏【オルガ番外編】

2017.03.19 (Sun)

 モートンの起床は朝五時半。 これは他の使用人より三十分遅い。 家令がいの一番に起きてしまうと、他の使用人たちが更に早く起き出そうとしてしまうので、この時間に起きることにしたらしい。 他の使用人達は裏庭の井戸に設置された洗面所で歯磨きや洗顔をしながら、朝の挨拶を交わす。「おはようございます、モートン」 すっかり着替えを済ませたファビオが、ベッドからむくりと起き上がったモートンに声を掛ける。「・・・...

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タイトル変更のこと。

戯言雑記

2017.03.16 (Thu)

遠まわりな愛を一つのカテゴリに分けました。何かダラダラ続きそうなので。。。だめだー、着地点は見えてるのに、中継地点が見えねーよ~(ノД`)・゜・。置いといて。遠まわりな愛を別カテゴリにするにあたり、一話が「お仕置きのヒエラルキー3」と話が繋がっているという問題が。。。なので、「お仕置きのヒエラルキー3」を「遠まわりな愛1」に変更。結果、1~11だったものが、2~12にズレました。何も考えずに書いてるからこうな...

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第十二話 父の知らない侯爵様

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.03.15 (Wed)

 スフォールドが王都のフォスター家に再び移り住んで、間もなくのことであったか。「~~~」 彼の主は結婚するまで『火遊び』がお嫌いな方ではない性質(たち)であったので、あらぬところでお世継ぎに恵まれてしまわぬように目は光らせていた。 ただ、それはあくまでお忍び先での情事(こと)であり、屋敷の中や貴族として招かれた出先では、慎みをわきまえた男だった。 なので。 昼日中には不在のはずの寝室の掃除点検で、どう...

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学友時代

フォスター家【オルガ番外編】

2017.03.10 (Fri)

 学生時代のフォスターは、学業面は概ね良の時折、優。気が向いたか調子が良かったかで秀。たまに箍(たが)が緩んで不可。 生活面も上記同。 まあ、この学校で伝説のとある人物(誰とは言うまい)に比べれば総じて優秀だが、あくまで比べればの話であって、殊更気真面目と言うわけでも、お堅い優等生と言うわけでもなかった。「失礼します」 職員室から廊下に出たフォスターは、ポリポリと頭を掻いて、返された答案用紙に目を落...

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第十一話 絹のハンカチ

【オルガ完結章】遠まわりな愛

2017.03.08 (Wed)

 ぼんやりと客間の窓辺に佇んでいたヴォルフの父・ガーネットは、東屋で母親とお茶を楽しんでいる息子を眺めていた。「ご隠居様も、ご一緒されては如何にございますか?」 客間に籠ったゲストの為に付き添ってくれているフォスター伯爵家の執事モートンの声に、ガーネットは東屋を見つめたまま首を横に振る。「・・・楽しそうなのだけれどね、あの子。ローランド卿や、フォスター卿、それに、君たちといる時と、あまりに違い過ぎ...

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甘い執事と主と甘味

フォスター家【オルガ番外編】

2017.03.05 (Sun)

 フォスター伯爵家のアーサー坊ちゃまは、とかく甘味(かんみ)がお好みである。 この国には昼食という概念はなく、朝食と夕食はボリュームを持たせて、後は小腹がすく時間帯にお茶と共に軽食(主にサンドイッチやスコーン、焼き菓子など)を口に入れる程度。 ところが、このアーサー坊ちゃまときたら、放っておくと塩気の軽食は手付かずで、甘い物ばかりに手が伸びる。 と言うか、軽食のはずの甘味をお腹いっぱい食べてしまうの...

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オルガ番外編カテゴリ変更のこと。

戯言雑記

2017.03.04 (Sat)

今まで『オルガ番外編』の一括りでカテゴリ分けしていた部分が何やら話数も増えてゴチャゴチャしてきたので整理しました。ついでに。。。いくつかタイトルチェンジ有。遠~愛は『遠まわりな愛』で括りました。←続き書きたくてもタイトルネタ切れ。『ルシアンと呼ばれた子』は遠~愛の続きなので、タイトル変わって話数の一つになりました。『お小言評定』というタイトルだったものは、フォスター家の舞台裏に変更して話数の一つに...

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紙飛行機

フォスター家【オルガ番外編】

2017.03.03 (Fri)

「おかえりなさいませ。お父様、きゅうていよりおもどりでいらっしゃいますか?」 出仕帰りの車が玄関ポーチ前に入ってきたのを見つけたアーサーが、ドアをくぐって出てきたクラウンに庭園から駆け出してきた。 舌っ足らずだった言葉も随分としっかりしてきて、お付のモートンの言葉遣いを真似て一人前のご挨拶に、クラウンが顔をほころばせて四歳の息子を抱き上げる。「ただいま、アーシャ。お利口さんにしていたかい?」「はい...

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