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【  2010年10月  】 

堕天朱雀12

ラ・ヴィアン・ローズ・朱雀の章

2010.10.31 (Sun)

 技芸の運転するジープに揺られる三人は、一様に押し黙っていた。「アンジェラ総領とドクター黒荻には、私からすべての事情は説明してあるわ。陛下と多聞の連合軍帰還は、滞りなく行われる。現在の連合の同盟領侵攻作戦の戦況は、陛下の旗艦が撃破されたことにより、連合軍に混迷を生じ、両軍共に一旦引き、静観状態。同盟軍が一気に攻勢に転じなかったのは、陛下とアンタが過去へ飛んだ事情を知る、アンジェラ総領の采配よ」 沈...

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堕天朱雀11

ラ・ヴィアン・ローズ・朱雀の章

2010.10.28 (Thu)

 翌日、マジェスティーが家に帰りたいと言い出した。 未来に帰るまでの間、朱煌が育った家にいたいのだろう。 その気持ちはわからなくもないし、アイフェンの思いも同様であったので、完治するまでの静養の場所はマジェスティー邸となった。 もちろん、彼の臣下である多聞と技芸も、そこに住居を移す。 この際であるから、アイフェンも姿を消す為に診療所の整理を始めることにした。 BBC(血液黒色化腐敗症候群)が世界中...

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堕天朱雀10

ラ・ヴィアン・ローズ・朱雀の章

2010.10.27 (Wed)

泣き疲れて眠ってしまった技芸を、ベッドに寝かせてやったアイフェンは、赤く熱を帯びた手の平を振って冷ましている多聞を、苦っぽく振り返った。「あんなに叱らなくても・・・」 ジロリと睨まれて、口をつぐむ。 あんなに技芸が叱られるなら、多聞にマジェスティー邸でのことは掻い摘んで話せばよかった。「座れ」 ソファを顎で指し示されて、アイフェンは宙を仰いでため息をつく。 今度は自分が多聞に怒られる番らしい。「ど...

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堕天朱雀9

ラ・ヴィアン・ローズ・朱雀の章

2010.10.22 (Fri)

 血が噴き出す脇腹を、金のオーラをまとわせた手の平で押さえる。 だが、紅蓮の刃は間髪いれず、アイフェンの肩を貫き、床に磔た。 声も出ない痛みが、再びアイフェンを襲う。 刃と床に動きを封じられ、息をするのもやっとのアイフェンを眺めながら、マジェスティーは口端に冷たい笑みを浮かべた。「高城の実家に行ったと、言っただろう。彼が育った景色は、時代の流れで様相を一変させていたのに、余の記憶に符合した」「ジェ...

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堕天朱雀8

ラ・ヴィアン・ローズ・朱雀の章

2010.10.18 (Mon)

 マジェスティー帰国前の5日前に、技芸の訓練は終わった。 というか、強制終了したのだ。 相変わらず、集中力希薄なままではあったが、まだたったの12歳だ。 当然と言えば、当然のこと。それに、残り数日は、力を温存させておく必要があった。「仕方なかろう。俺とお前だけの力で、未来へ飛ぶしかない。ぎぃは予備電源とでも考えるさ」 アイフェンが言うと、多聞も頷いた。 もちろん、二つの力より、三つの力の方が、成功...

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ルイーザのこと。

あとがき

2010.10.18 (Mon)

シシィの日常(救済編)より派生しました短編です。はい?ええ、一番意地悪なのは私ですが、何かщ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶどこまでシシィに優しくないんでしょ、ワタクシ。一番最後に書いてた、ルイーザがお仕置きされて泣くのを見物してやろうと、覗き見していたシシィが彼らの会話に泣きながら部屋に戻ったくだりは、あんまり気の毒なのでカットしました。(ここで書いたら一緒やん)久々にイラスト書いたら思いついたお話。相も変わらず...

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シシィの日常のこと。

あとがき

2010.10.17 (Sun)

イラストの方に【思いつき物語】としてUPしてありましたシシィの日常を小説(短編集)に手直し&加筆をして改めて載っけてみました。メイドのスパイラストを描いた時、そのイラストにストーリーをつけてみた思いつきで書いた珍しいパターン。これがキッカケのイラスト(^^;)ゞなんかこう。。。このシシィという娘はど~~~~もいじめたくなるщ( ̄∀ ̄)ш ヶヶヶどこまでも理不尽に。どこまでも手酷く。さあ! 泣け! 泣くがいい...

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堕天朱雀7

ラ・ヴィアン・ローズ・朱雀の章

2010.10.15 (Fri)

 打ち合わせ翌日から、出発ポイントを決定する調査の為に、アイフェンはラ・ヴィアン・ローズ本陣の敷地を巡っていた。 何しろ広大な敷地だ。 ジープで走り、未来に降りるのに適したポイントを探すのは、なかなか骨が折れた。 人を巻き込まない場所であることが最優先。 それを念頭に、過去である現在の傭兵村はもちろん、兵器工場、造船所、研究所等の施設周辺は除いての調査だが、未来のラ・ヴィアン・ローズ本陣では、新た...

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堕天朱雀6

ラ・ヴィアン・ローズ・朱雀の章

2010.10.14 (Thu)

 放心状態のクロスに、かける言葉もみつからないアイフェンは、その居心地の悪さに落ち着かず、黙って窓の外を眺めていた。 ふと、奥間が静けさを取り戻したのに気付く。「・・・クロス、俺は多聞と打ち合わせしたいから、行くぞ」 返事はない。 頭を一振りして、診療室を後にしたアイフェンは、技芸のお仕置き部屋と化していた寝室をのぞいた。 その途端、金色の攻撃波に襲われて、咄嗟に体を屈める。 背後の壁が、吹き飛ん...

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堕天朱雀5

ラ・ヴィアン・ローズ・朱雀の章

2010.10.12 (Tue)

 今や強力な味方となったクロスが、細君デラの作ったスープを差し入れてくれたので、それを目覚めた技芸に食べさせる。「美味いな! この野菜、放射能除去処理をしてない味がするぞ!」 心から感嘆の声を上げ、スープに夢中になっているベッドの上の技芸を眺めながら、アイフェンは、クロスに拾われた日のことを思い出していた。 まるで同じことを感じ、マジェスティーも同じことを言いながら、デラの野菜スープを貪った。 未...

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